コーラスフルーツ・シャワー

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昔むかしの大昔、この草原がまだ誰のものでもなかった頃。このタイガヒルとエクストリームヒルズに囲まれた草原は人の目からは隠されていて、この辺には動くものといえば馬たちしかいませんでした。

 

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そんな時代に、ある種族がここへやってきました。彼等は後に滅ぼされてしまったので、本当の名前もどこから来たかもわかりません。彼等について今も伝わっているのは「ORGE(オーガ:人食い鬼)」と呼ばれていたことだけ、残っているのは彼等がこしらえた直径128もの丸い石垣だけです。言い伝えでは彼らは「ふぉとしょっぷ」という魔法の道具の言う通りに石を並べていったということです。10,8,4,3,3,3,….。

 

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この丸い石垣は敵モブを防ぐ結界であり、内側には一匹も入ることはおろか、湧くこともありませんでした。丸石の壁と壁の隙間は、もしやと蜘蛛をぐいぐい押し込めてみたらば通れた!のだけど、自主的に入ってくるど根性クモはいなかったから。

 

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しかし、彼らはこの丸い結界に護られた草原に住むことはありませんでした。謎の黒い人の導きによって、人間を避け、この草原のはるか雲の上に家を建て、天上の暮らしを始めました。結界の効果は雲の上にも及びます。

 

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人を避けたそのわけは、この種族はこんな見た目だからです。恐ろしいゾンビと見間違われて「人を食べる」と人々に忌み嫌われ「オーガ(人食い鬼)」と呼ばれました。彼らは争いを避けるため、人間と関わらなくて済む雲の上に引きこもりました。

 

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オーガは鉱石を見つけることが得意ですので、たまにこっそり下界に下りては金やダイヤモンドやエメラルドを沢山採ってってきました。ですから館の中は金でキラキラしています。でも金銀を抱えているところをたまに人間が見かけるのです。親から子へと語り継ぐ間に、オーガは人間から金銀財宝を奪っていく悪い奴、ということに定着してしまいました。ここまでされるとオーガも人間が嫌いになりましたが、雲の上では金の卵を食べ金の竪琴の調べを聞いて眠り、財宝の数を数えて楽しい毎日を送りました。

 

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やがて時は流れ、アルフレッド大王の御代になりました。だいたい9世紀ね。サラックのお父さんはこの草原を見つけ、敵モブがおらず安心して暮らせることが気に入り、このあたりで手に入る資材でお家を建てました。納屋と井戸とトイレ小屋つき。この時代は皆さんお外の適当な場所でひそかにしてた・・・らしいけど。それと小さな畑を耕したり牛を飼ったりして暮らし始めました。

 

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けれども、サラックが少年になる頃にはお父さんは亡くなってしまいました。お母さんは、たった一頭になった牛のミルクと畑から採れるものでなんとか食卓を整え、サラックを育ててくれました。

 

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でも、お家はボロボロです。わらぶき屋根や暖炉の壁にはツタがはびこり、穴が空いた壁も町で拾ってきた看板で塞いだだけ。

 

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サラックのお家は大黒柱が中心にあるワンルームです。キッチンと暖房を兼ねた暖炉は、生死に関わる一番大事な家財です。木と藁で作ったお家でもここだけはがんばって石を切り出して作りました。

 

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ジャックが豆の木を登った頃の英国の庶民のお家は掘っ立て小屋です。ほらあの「ジャックと天空の巨人」を見た方ならおわかりと思いますが、その映画にチラッと出てくる、ジャックのおうち。藁が抜けてた屋根やら外が見える板壁やらの、あんな感じ。四角いマイクラで作るとどうしてもキチンと見えて、あの廃墟じゃないよボロだよ感を出すのが難しいです。特に暖炉は、ジャックのお家のも当時の英国のも資料が無いので仕方なく、年代は飛びますがアメリカ最初期の移民したての家を参考にしました。原始状態の開拓地で手に入るものしか使えないし、母国の建築様式で建てているので、昔のジャックのお家が偲ばれるだろうと、イギリス系移民の建て方を選びました。

 

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柱と梁がむき出しで、直接屋根がのせてあるタイプ。貴重なドアはここだけで、納屋やトイレ小屋の入口は汚れた灰色の垂れ幕です。床もなくて、地面が固められています。

 

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中は一間しかありません。家族が増えると増築していく建て方ですが、貧乏なサラック家にはその望みはありません。残りの二隅にござを敷いて、それぞれお母さんとサラックの寝室コーナーにしています。○○コーナーって展示とか売り場とか、このあたりは○○の勢力範囲よという意味合いで使いますが、英語としては「部屋の角」「通りの角」の意味しかないのですってね。今回は隅だからまさにぴったりだけども。

二隅の真ん中には棚。お父さんの形見のや服、畑道具などを置いてあります。

 

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今年は畑の実りが悪く、明日食べるパンもなくなってしまいました。納屋もこのありさまです。農機具と、冬を越すには到底足りない暖炉の薪と、牛にやる藁束が少ししかありません。

 

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その上悪いことに、長年働いてくれた牛は、とうとうお乳を出さなくなってしまいました。おかあさんは、町で牛を売ることを決心しました。

 

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お母さんはサラックに牛を売ってくるように頼みました。町へ行くにはタイガヒルの森を通らねばなりません。サラックが牛を連れて森を歩いていると、黒い不思議なおじいさんが現れて、牛と不思議な豆を交換してくれと言いました。サラックは牛を豆と交換しました。黒いお爺さんはシュッと消えてしまいました。

告白します。この森でこの黒い人と一緒に写りたくて、このシーンは化石を探した時のあのコピーワールドに行って入って、あれはクリエイティブモードだからエンダーマンを出して撮影しました。この一枚だけですって弁解してもなんだか罪の意識が苦しくて・・。こんな思いをしてまで来て頂いたのに、黒い人ったらほんの一瞬しか写ってくれないんですよ?。ポーズも何もそんな暇ありゃしません。

 

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サラックは喜んで不思議な豆をお母さんに見せました。ところがお母さんは大事な牛を豆と換えてしまったので怒りました。その晩、サラックは自分のしたことが悲しくなって、庭に不思議な豆を捨てました。ポイッ。

 

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翌朝になると、捨てたところに変わった形の大きな芽が出ていました。

 

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すぐにあの黒いおじいさんにもらったのと同じ実がつきました。サラックはそれを取って置き直しました。するとこの不思議な木はもっと高く枝分かれして成長しました。

 

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ぐんぐん伸びて面白いやと調子に乗ったサラックは、「そうだ、どんどん伸ばして雲の上に行ってみよう」と考え、土を積んでは実を取って置き直し、成長にも見た目にも邪魔にならないように土を壊して回収し、などと、こまごまと働きました。不思議な豆の木は三回接ぎ木しただけで屋根から見上げてやっと先が見えるくらいに高くなりました。でも、雲まではまだまだ、半分にもなりません。

 

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どんどん実を積み上げて、かなり高くなり茂って来ました。雲まではもう少し。そうかこれでもまだ足りないのか。それじゃどんどん高くしなくっちゃ♪ ワールド中に見えるくらい~♪。上の方に行くとそんなに土を使わなくてもぴょんぴょんと跳ねて上へ登ることができました。

 

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どんどん高くもっと高くぅ~雲にも届く不思議の木~♪。そのてっぺんによじ登ってぇ~ あっJASRAC警報だわ、もう歌うの止めよう。微妙に替え歌にしちゃったし。

 

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とうとう不思議の木は雲の上まで伸びました。途中途中にある黄色く枯れた不思議な豆の実を摘んではポケットに入れながら、サラックは雲の上まで登ってきました。

 

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雲の上は白い世界がずっと続いていました。ふわふわの雲なのに固くてしっかり歩けます。雲がどんどん流れていくのを見ながらサラックはさまよいました。誰も登れなかったほど高い山も深い森も眼下に小さく見えます。

 

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足が痛くなった頃、サラックが見たこともない石でできた館を見つけました。雲の上に乗るほど軽いのにレンガのように丈夫なエンドストーンレンガと、浮かぶ魔法の護符が刻まれた岩で建てるのが天上界の定番です。サラックは、光り輝くものに照らされた玄関を叩きました。すると、オーガのおかみさんが出てきて、人間のサラックがいるのを見て驚きました。

 

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おかみさんは疲れ切ったサラックを追い返すのは可哀想になりました。「でもあの人は人間が嫌いだから」とサラックを台所に隠してくれました。台所の隅には骨や肉が積んでありました。骸骨もありました。サラックは「人間が嫌いどころか人間が好きなんじゃないか(肉として)」と思いました。本当はオーガは人間を襲う悪いスケルトンやゾンビを退治していたのですが、サラックには悪い奴に見えました。

オーガがサラックの匂いを嗅ぎつけましたが、おかみさんがごまかしてくれました。

本家でのせりふ「Fee, fi, foh, fum・・・ I smell the blood of an Englishman.」 イギリス人なら魂に浸み込んでいる言葉。サラはイギリス人でないので「人間の匂いがするぞ」という訳が浸み込んでいましたが、本当のところオーガが敵視しているのは「イングランド人の血」なんですね。時代背景がわかります。それと、フィー、ファイ、フォー、ファム、という言葉も民族性が感じられて楽しいのでご紹介。

 

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ゾンビたちを退治してたのは本当です。屋根裏にガンガン湧かして目的以外のモブはすぐに消去。村人ゾンビが生まれるのを待って待ってすんごく時間をとられました。ほねおとほねこ、館の主人オークは床=一階の天井に穴を開けといたら、スポッと落っこちて所定の位置に納まってくれました。うふふ。イライラが一気にご機嫌になりました。デスポーンしないように名札もつけてあげました。

 

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さて、サラックは台所から館の中を見回しました。するとオーガの飼っている金の卵を産むめんどりを見つけました。「あれがあればお母さんに楽をさせてあげられるのに!」 サラックは親切にしてくれたおかみさんの隙をみて、めんどりを抱えて裏口から逃げ出しました。(窃盗)。

 

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ワクワクしながら不思議な豆の木を伝い下りました。

 

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首尾よく金の卵を産むめんどりを連れてきましたが、地上では普通の卵しか産みませんでした。お金が欲しいサラックは、もう一度悪いオーガの館に行って、贅沢な金ぴかの品物を取って来ようと考えました。(貪欲)

 

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サラックはまた不思議な豆の木を登り、今度は裏口からこっそり忍び込みました。(不法侵入)。オーガは寝室で寝ているようです。サラックは机の上にある金やダイヤの袋を懐にしまいました。(窃盗)

 

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これ、これが金の竪琴!竪琴ったら竪琴なの!!テルミンみたいな感じをご想像ください。・・・くすん。だけど機能はすごいのよ。

 

金の竪琴

竪琴はキラキラ光りながら、ひとりでに不思議な調べを奏でています。ジャックは竪琴をひっつかむと、すばやく外へ出ました。(窃盗)

 

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ところが、竪琴には盗難防止装置が仕掛けてありました。サラックに抱えられながら竪琴は大きな声て叫びました。「ご主人様~!!、泥棒ですよ~!!」

すぐさま、オーガが迫ってくる気配がしました。「金のめんどりを盗んだのもおまえだな!」

わー、人食い鬼に食われるぅ~!

 

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サラックは一目散に雲の上に顔を出している不思議な豆の木の場所に駆け寄り、穴に飛び込んで木を滑り降り始めました。追ってきたオーガも飛び込みましたが、不思議な豆の木を下りるのは、黒い人に導かれて天上に登ったはるか昔のことなので、もたもたして追いつけません。

 

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身軽なサラックはぐんぐん下りて、家が見えるくらいまで来ると、「おかあさーん!斧を持ってきて~!早く早く!」 あらん限りの大声でおかあさんを呼びました。お母さんは大慌てでお父さんの形見の斧を持って出て来ました。

 

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サラックは地上に飛び下りやいなや、お母さんから斧を受け取るとためらわずに不思議な豆の木に斧を打ち付けました。(冷酷) バルス!

 

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ポンって音がして幹がはじけました。目にも止まらぬ速さで全崩壊するのではと緊張しながらF2に指を構えていましたが、サラのPCには処理が大変だったのか、ポン、ポンポポンと段階を分けて崩れてくれましたので、案外いっぱいスクショを撮ることができました。

 

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ポン、ポンって下から崩れていくの、ラピュタみたいに。

 

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見て、コーラスフルーツがゴミのようだ。

 

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けっこう長く降ってます。最高のショーだと思わんかね?

 

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終わり間近。

 

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おまけ。かわいいのが撮れてたから。

 

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サラックの家の屋根といわず井戸のやねといわず、草原中に不思議な木の実が降り注ぎました。ポンポン!ポンポン!ほんと雨。

 

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うひゃー!ずぶ濡れだーい!! なんかぼく、すごいことした!!(笑顔)

追いかけてきたオーグは、不思議な木の崩壊に巻き込まれて、なすすべなく地上に落下したと思われます。(計画殺人)

サラックはお母さん思いの良い子ですね。二人は、宝物を手に入れて、いつまでも幸せにくらしましたとさ。おしま・・

 

いいえ、終わらないのよ。

サラックはいくつも罪を犯しました。お母さんの言いつけを無視して豆と交換して以来、おかみさんの恩を仇で返すように、オーグの宝物の窃盗を繰り返し、良心の呵責もなく、遂には躊躇なく落下死(推定)させるまでになってしまいました。

ジャックと豆の木のお話なら、ジャックは良い子でいいのよ?。時代も文化も今とは違うからね。あれはアングロサクソン族がその頃支配権を巡って戦っていたデーン人との確執が伝承になったものと言われてます。ジャックってアングロサクソンの代表的名前でわかる通り、アングロサクソンのためのお話なんだから。それに、攻め込んで勝った側が財宝を分捕る話なら、我らが桃太郎伝説もそうだもの。でも桃太郎はサラも大好き。敗者側を鬼だの悪だの言って正当化して~、なんて考えるのはまた別の次元のお遊びね。

あ、ジャックのお話も、時代をくだるに従ってそういう意見が出たのか、オーグがジャックのお父さんを殺してお父さんの財宝を奪った、お母さんがジャックに人の財産を盗んでも幸せになれないと諭したなどという後付け設定が加わったようです。

だけど、これはサラックのお話なので、まだ続きます。語り部サラばあちゃんが、次回、その後のサラックを語ります。

【PS】
サラは語り部になるまで雲の上にいるのは巨人だと思っていました。絵本でも大男で描かれていませんか?でも言われてみれば巨人サイズの竪琴を持って素早く逃げるなんて無理ですよね。何より、大英博物館にある最古の原本ではORGEオーガです。世界で有名になる途中で、もう一つの有名なお話「巨人殺しのジャック」と混同されたのではないかということだけど。皆さんは誰がいると思ってましたか?最近アンケートへの敷居が低くなったので、またもや右サイドバーにアンケートを作りました。よろしければ、ご投票ください。

 

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本家のジャックなんだけど、不思議な豆をくれた謎の老人は誰だったの?なんのためにくれたの?
教えておじいさん。アルムのモミの木さんでもいいわ。
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6 comments on «コーラスフルーツ・シャワー»

    • オーガさんの竪琴は、弦の光がリズムで、音は♪やじゃなくて、ほら、あの変な記号がひらひら流れるんですよ~、エンチャントする時の読めない字。サラックには聞こえないわけですねぇ。

    • 嬉しい!書くわ!
      マイクラ風土記はリアルなファンタジーを求めて、斜め上でもあさっての方角でも、あちこちさまよい続けるのです~!

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